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[書評]「一度も植民地になったことがない日本」

一度も植民地になったことがない日本 (講談社+α新書)

最初タイトルを見たときに、きっと
「一度も植民地になったことのない国日本よ、誇りを持って立ち上がれ」
みたいな大仰な本かと思ったんですが内容はまったくそんなこともなく。

国際結婚をしてオランダで暮らすアーティストのおばちゃんが、あくまで自分目線で身の回りで起こった日本とヨーロッパの違い、海外で暮らして初めて分かる日本のよさ、日本のダメなところ、もっとこうすればいいのに、というような内容をつづる。
どちらかというとブログのような内容でした。

日本と違ってドイツはもう40回も憲法を改正してる、とか
日本の法律では国の言葉をはっきりと規定していないとか
朝の朝礼とか 社歌を唱和とかはヨーロッパからすると「まじめにやれ」と言われるとか
あとはタイトルにもなっている、「日本は植民地になったことがない」ということに対して驚かれたというエピソードですとか。
「マスターカントリー」って言葉も初めて知りました。

で、戦国時代末期の日本のキリシタン弾圧なんかを、外から見るとあれが侵略の第一歩だったというのがよくわかる、なんていう思考の過程もおもしろいのですが、その後に幕末はすっかり海外を取り入れてしまって抵抗感はなかったのだろうか、というようなことを書かれていて。
それはたしか世界情勢的にまずかったから、天皇と将軍のツートップ体制ではなくて力を集中させねば、ってんで大政奉還をやろうということになったとか、その中で自分がよければというノリで外国の軍隊を援軍に呼んだりせず、国内だけでなんとか片付けてしまおうとして苦労したというような話だったよな、と思っていろいろ探していたら

http://d.hatena.ne.jp/esu-kei/20080125/p1
こちらでも詳しく書かれていますね。

結構昔の日本人、鎖国はしてても長崎だけでちゃんと管理した貿易やら情報収集などもしていたようですね。
というよりも「鎖国」という名前でなんか完全にクローズドな「閉鎖」、マイナスのイメージが言葉上ではあるけども、逆に他の国と開放的に付き合っても悪いことばかり流入してくるようではマイナスばかりが多くてロクな事がないと判断したのかもしれないですね。
解放してたらそのうち阿片やらの売り込みもあったでしょうし。

最近海外から日本へのコメントといえばプレッシャー目的みたいな雑念が多い意見をニュースなんかで多くみますので、うちの子供もどうしてもそういう情報を多く目にするだろうと。
そういう意味ではテレビ禁止というのもひとつの手だとは思うんですが、逆にそれだといざ教科書や他の人が言ったことから情報が入ってきても抵抗できない。
そういう意味で言うと、これくらいのゆるい普通の海外日本観を対抗意見として本棚においておいて、うちの子供が本よむようになったときに勝手に取って読むような場所においておきたい一冊だなあと思いました。

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